産後の背中の痛み
こんなことでお悩みではありませんか?
- 朝起きようとすると背中がビキッと痛む。
- 抱っこしようとすると背中が痛い。
- 常に背中が突っ張っている気がする。
- 産前よりも背中がバキバキ。
- いつ背中がピキッと痛くなるのかが怖い。
なぜ産後に背中が痛むのか?原因は5つあります
1.出産のダメージによる骨盤と背骨の緩み
産後しばらくは、出産時の物理的なダメージが残っているものです。出産にかかる時間、分娩方法などでも骨盤へのダメージの大きさは変わります。このダメージが大きければ、骨盤はより緩んだ状態になります。骨盤が緩むとその上にある背骨もグラグラになります。
2.妊娠中のホルモンの影響
妊娠中には出産の準備もしていくものです。妊娠時にしか出ない「出産をスムーズにするホルモン」があります。リラキシンと言います。このホルモンの働きは「出産をスムーズにするために関節を緩める」というものです。このホルモンの影響で骨盤は緩むのですが、体中の全ての関節に作用してしまうので背骨の関節も緩めてしまいます。結果的にこのホルモンの影響で産後に背中が痛くなることは多くなります。
3.産後の育児・家事の特徴
産後の育児と家事はほとんどが前かがみです。実は背骨などは体が後ろに反ることで安定します。その逆の前に屈むと緩まり不安定になります。抱っこやおむつ替え、洗い物、バギーを押す動作などほとんどが不安定にする動作なのです。9割以上が背中側の筋肉に負担のかかります。これが産後の育児や家事の特徴です。
3.脇を開けるクセ
抱っこや洗い物など手を使うときに「脇を開けるクセ」の方がいます。「脇が開く」と背中や肩の筋肉の負担が5倍以上になります。例えば「大きく前ならえ」と「小さく前ならえ」の違いがコレです。腕の長さ(リーチ)が短くなると負担も減ります。産後の背中の痛みに関しては「脇を締める」ことを意識してみましょう。
4.ホルモンの影響
妊娠中はリラキシンというホルモンが骨盤などの骨と骨とのつなぎ目を緩めて出産をスムーズにします。このホルモンは全身に作用するので、全身のつなぎ目が緩まります。結果的に全身を支える支柱である骨盤や背骨も緩んでしまいます。
5.ストレス
ストレスは交感神経が高まるので筋肉を硬くします。結果、筋肉の状態が悪くなり、水分を戻せなくなります。育児のストレスはほどほどに解消していくことがオススメです。
6.妊娠前からの背中の痛み
例えば妊娠前から姿勢が悪く、背中に負担がかかりやすい人などは出産を期に症状が悪化します。これは背骨の関節の形状に原因があります。上でも書きましたが背骨は前かがみで緩まり、後ろに反ると安定します。なのでいい姿勢が大切になります。白い線は背骨を表しているのですが、上下の背骨の線が平行ではなく不揃いになっているのがわかりますか?これが背骨が緩んでいる状態です。
体の中はどうなっているのか?
<筋肉に関して>
産後、背中の痛みを感じる女性の背中の筋肉は炎症を起こしています。表面は少し赤くなっており、毛細血管が切れて血が滲んでいる状態です。皮膚の上からでも表面を触ると患部は少し熱を持っているように感じることもあります。
<骨盤に関して>
骨盤の状態は下の写真1をご覧ください。下の図(産前)の状態は3つの骨がしっかりと引っ付いているんですが、上の図(産後)では赤のラインのように隙間ができています。これが産後、骨盤が緩んだ状態です。
<写真1>
自宅でできる産後の背中の痛み解決法
1、骨盤矯正をして骨盤の緩みを整える。
やはり骨盤が緩んでいては背中が痛くなりやすいものです。骨盤矯正をすることも大事です。骨盤矯正を選ぶポイントですが、痛くない・ボキボキしない骨盤矯正を選んでください。
2、座り姿勢を整える。
おへそを前に出すことを意識しましょう。そこで大事なことが2つあります。1つ目はまずは1分くらいで結構です。最初から100点を目指すより60点くらいの状態を作りましょう。その上で大事なのが「まず1分」です。1分できるとどんどん意識も変わってきます。2つ目は痛くない程度に行うことです。痛いのに我慢して行うことは逆に負担にしかなりません。また、睡眠時間も7時間までにすることで、骨盤の開きを防ぐ事が出来ます。
3、疲労を取る。
筋肉のコンディションを良くするべきです。これは意識的に休憩時間を作る、マッサージなどに行く、座る時間を作るということでもあります。リボディ魚住では産後の背中の痛み対策として、自宅ケア法としてアイシングをお伝えします。
<アイシングの方法>
- 氷のうというアイシング専用の袋を用意します。
- 中に氷を15個くらい入れます。
- 少しだけ水を入れてください。
- 袋の中の余分な空気を抜いてください。抜くと効果が2倍くらい違います!
- キャップをしっかりと締めてください。
- 痛む場所に直接当ててください。服の上からでは効果が減ります。
- ズボンなどに挟んでおくと家事なども出来ます。
- 30分くらいは入れておいてください。最初は5分くらいから始めて慣れていくといいでしょう。
4、マッサージを受ける
産後の背中の痛みにはオススメです。マッサージは筋肉のコンディションを良くします。ここで注意が1つあります。産後はうつ伏せでのマッサージは禁物です。理由は骨盤が緩まるからです。そこでリボディ魚住ではうつ伏せマッサージをしません。仰向けや横向きでのマッサージを行うことで骨盤が緩まずに背中のマッサージが行えます。
5、睡眠時間を整える。
これは12時までに眠ることを意識しましょう。そうすることで体が回復しやすくなります。その上で注意して欲しいのが睡眠時間も7時間までにすることです。そうすることで骨盤の開きを防ぐ事が出来ます。12時を超えないように寝ることで成長ホルモンという体を回復させるホルモンが使えるので、体の回復が早あります。こうすることで生活のリズムも整いますので、疲れも溜まりにくい体になります。
6、栄養を整える。
育児でバタバタしていると栄養が偏りがちです。まずは全体の栄養バランスを意識することです。何かの栄養を摂り過ぎる食習慣は逆効果です。それが出来たらビタミンCを意識しましょう。野菜でも果物でもサプリでも結構です。1回でたくさんを摂るよりも毎回の食事の中で少しずつ摂るのがベストです。食事の時間に関しては8時、12時、18時などできるだけ「早め・習慣にする」ということを意識してください。産後の背中の痛み対策としてこのような「時間の使い方」も意識しましょう。
7、呼吸を整える。
胸の筋肉と背中の筋肉を使って人間は呼吸をします。そこで背中の筋肉が硬くなっていると呼吸がしづらくなります。しづらい呼吸を力づくでやろうとまた背中の筋肉に負担がかかり、結果として背中が痛くなります。産後背中痛の方はこの「呼吸の悪循環」になっている方が多いようです。ポイントは「吸う」よりも「吐く」ことを意識することです。リボディ魚住では呼吸の練習も骨盤矯正の中で行う場合があります。
リボディ魚住での背中の痛みに対する整体
①まずはゆっくり深呼吸をしながら骨盤を整えていきます。
②股関節の緩みも一緒に整えていきます。
③肩甲骨ストレッチを行い、肩甲骨の動きもよくします。
④背中の部分に背骨専用のローラーを当て、背骨を整えます。
⑤整えた骨盤をキープするために、ナイーブな産後のからだに負担のかからないテーピングを貼ります。
バキバキならす整体ではなく、手のひらで押さえるだけの優しい整体です。 優しい整体を行うべき理由は、産後の女性の骨盤は便座に座る衝撃で緩んでしまうからです。それと5分以上のうつ伏せは骨盤を緩めます。ですので、横向きで行う優しい骨盤矯正をします。