産後の尿漏れ 

こんなことでお悩みではありませんか?

  • 朝起きようとすると尿漏れする。
  • くしゃみで尿漏れする。
  • 咳こむと尿漏れする。
  • 水の音を聞くと尿漏れする。
  • いつ尿漏れするか不安。

 

なぜ産後に尿漏れになるのか?原因は8つあります。

1.妊娠・出産のダメージによる骨盤の緩み

産後しばらくは、出産時の物理的なダメージが残っているものです。出産にかかる時間、分娩方法などでも骨盤へのダメージの大きさは変わります。このダメージが大きければ、骨盤はより緩んだ状態になります。骨盤が緩むと尿道を抑える役目の筋肉(尿道括約筋や骨盤底筋群)が広がり尿漏れの原因になります。

 

2.産後特有の前かがみ動作

産後の行動はほとんどが前かがみです。実は背骨などは体が後ろに反ることで安定します。その逆の前に屈むと緩まり不安定になります。抱っこやおむつ替え、洗い物、バギーを押す動作などほとんどが骨盤を緩める動作なのです。骨盤が緩むと骨盤底筋群の働きが悪くなり、尿漏れの原因になります。

 

3.腹圧の減少

骨盤が緩むと正常な腹圧(お腹の中の圧力)がかからなくなります。適度な圧があると筋肉も反応して収縮しようとします。この圧があるからこそバランスが保てます。骨盤の内側から外側に押す力があれば、外側から内側に押すことによりバランスを保とうとするのが骨盤底筋群や腹筋群の働きになります。腹圧の減少により産後の尿漏れが起こることがあります。

 

4.ホルモンの影響

妊娠中はリラキシンというホルモンが骨盤などの骨と骨とのつなぎ目を緩めて出産をスムーズにします。このホルモンは全身に作用するので、全身のつなぎ目が緩まります。結果的に全身を支える支柱である骨盤や背骨も緩んでしまいます。このホルモンにより骨盤が緩み、産後の尿漏れが起こることがあります。

 

5.ガードル

ガードルに求めることは「全体的に締めつける」という要素だと思います。ですが全体的に締め付けると骨盤は緩みます。その理由は骨盤の構造上、外からの力に弱い構造になっています。恥骨の部分でしか骨盤は繋がっていません。それ以上、上の部分(恥骨よりおへそに向かう方向)ではお尻側でしか繋がっていないのです。骨盤のおなか側に支えがないため、ガードルのようにおへそ付近まで履くとおへそ側が内側に入り、お尻側はテコの原理で引き離されます。この状態を骨盤が緩んだ状態といいます。これを骨盤矯正の時に説明してあげると、「締まってる感じがしてたのにー」とか「高かったのにー」とよく驚かれます。産後にいいと思ったガードルにより、尿漏れが起こることがあります。

 

6.骨盤ベルト

ガードルでも触れましたが、解剖学的に骨盤は外からの力にはとても弱い構造になっています。なので一部の骨盤ベルトを除いてですが、リボディ魚住では骨盤ベルトの着用をオススメしておりません。 もう一つは骨盤ベルトの目的をほとんどの産後の女性が勘違いしてしまっています。産後の骨盤ベルトは骨盤の形をキープするものです。産後の骨盤矯正をせずに付けると緩んだままの状態をキープすることになります。骨盤ベルトの中でもリボディ魚住がオススメしているのはトコちゃんベルトです。トコちゃんベルトもベルトのつける位置、巻く強さなど全て基準があります。必要な方には骨盤矯正の後に実際に巻き方をご説明させてもらい、体感してもらっています。これら骨盤ベルトによっても産後の尿漏れが起こることがあります。

 

7.筋力量の低下

これは妊娠中に筋肉が伸びきってしまい、筋肉の全体量が減っていなくても正常に使える筋肉の量が減っている状態を言います。もう一つは安静にしている時間が長かったために骨盤底筋群などの筋肉量が減ったことなども考えられます。これらにより産後の尿漏れが起こることがあります。

8.筋肉の感覚低下

妊娠中に安静期間などが長引いたため、骨盤底筋群などの筋肉を意識する(力を入れる)方法がわからなくなってしまったことも考えられます。しばらく何もしていなかった時間があると、普段できていたこともできなくなるのと同じです。これにより産後の尿漏れが起こることがあります。

 

 

体の中はどうなっているのか?

<筋肉に関して>

産後、腰痛を感じる女性の腰の筋肉は炎症を起こしています。表面は少し赤くなっており、毛細血管が切れて血が滲んでいる状態です。皮膚の上からでも表面を触ると患部は少し熱を持っているように感じることもあります。

 

<骨盤に関して>

骨盤の状態は下の写真1をご覧ください。下の図(産前)の状態は3つの骨がしっかりと引っ付いているんですが、上の図(産後)では赤のラインのように隙間ができています。これが産後、骨盤が緩んだ状態です。骨盤周辺の筋肉は普段以上に引っ張られることになりますので、骨盤底筋群や尿道括約筋も引っ張られ半ドア状態になります。こうなることにより産後の尿漏れは起こりやすくなります。  

 
 

自宅でできる産後の尿漏れ解決法

1、産後の骨盤矯正を検討する。

やはり骨盤が緩んでいては尿漏れになりやすいものです。産後の骨盤矯正をすることも大事です。産後の骨盤矯正を選ぶポイントですが、痛くない・ボキボキしない骨盤矯正を選んでください。

説明

2、育児での使い方を整える。

授乳の方法、歩き方、寝方、添い乳の方法、カバンの持ち方、キッチンでの立ち方など普段の生活で何気ない動作でも気を付けると改善されます。また、睡眠時間も7時間までにすることで、骨盤の開きを防ぐ事が出来ます。

説明

(地べたでの座り方)

産後の尿漏れでは特に地べたでのあぐらで座ることを減らしていきたいです。産後の育児というものは特に地べたで行うことが多くなります。オムツ替えや一緒に遊ぶことなどが代表例です。これらを減らすことはできないと思います。でも実際は地べたに座らなくても座っていることテレビなどを見ていたり、洗濯物を畳んでいたりすることが多いと思います。そんな時にぜひ正座をしてみてください。正座は骨盤を立たすことができますし、腹筋群を意識することもできます。その際にはお尻の下に写真のように何かを挟むと骨盤がさらに立ちやすくなります。  

3、筋力トレーニングをする。

ピラティス、ヨガなどでも結構ですので骨盤底筋群や腹筋群のトレーニングしましょう。詳しくは骨盤底筋群のページをご覧ください。こちらをクリックしてください。

4、疲労を取る。

筋肉のコンディションを良くします。マッサージや自宅ケア法、ストレッチ法、栄養などをお伝えします。 リボディ魚住では産後の尿漏れ対策の自宅ケア法として次のような骨盤のアイシングをお伝えします。

<アイシングの方法>

  1. 氷のうというアイシング専用の袋を用意します。
  2. 中に氷を15個くらい入れます。
  3. 少しだけ水を入れてください。
  4. 袋の中の余分な空気を抜いてください。抜くと効果が2倍くらい違います!
  5. キャップをしっかりと締めてください。
  6. 骨盤の腰部分に直接当ててください。服の上からでは効果が減ります。
  7. ズボンなどに挟んでおくと家事なども出来ます。
  8. 30分くらいは入れておいてください。最初は5分くらいから始めて慣れていくといいでしょう。

 

5、栄養を整える。

育児でバタバタしていると栄養が偏りがちです。まずは全体の栄養バランスを意識することです。何かの栄養を摂り過ぎる食習慣は逆効果です。それが出来たらビタミンCを意識しましょう。野菜でも果物でもサプリでも結構です。1回でたくさんを摂るよりも毎回の食事の中で少しずつ摂るのがベストです。食事の時間に関しては8時、12時、18時などできるだけ「早め・習慣にする」ということを意識してください。そうすることでリズムよくトイレなどにも行けるようになり、産後の尿漏れに対して不安感も減ります。産後の尿漏れ対策としてこのような「時間の使い方・リズム」も意識しましょう。

6、適切な休息をとる。

できるだけ12時までに就寝するように心がけてください。夜中に途中で起きて授乳するために起きても結構です。まずは12時を超えないように寝ることで成長ホルモンという体を回復させるホルモンが使えるので、体の回復が早まります。こうすることで生活のリズムも整いますので、疲れも溜まりにくい体になり、産後の尿漏れも解決しやすくなります。  

 

リボディ魚住での尿漏れに対する整体

1.まずはゆっくり呼吸を整えながら骨盤を整えていきます。

 

2.股関節の緩みも一緒に整えていきます。

 

3.背骨専用のローラーを当て、骨盤の上にある背骨を整えます。

 

4.整えた骨盤をキープするために、ナイーブな産後のからだに負担のかからないテーピングを貼ります。  

 

バキバキならす整体ではなく、手のひらで押さえるだけの優しい整体です。 優しい整体を行うべき理由は、産後の女性の骨盤は便座に座る衝撃で緩んでしまうからです。それと5分以上のうつ伏せは骨盤を緩めます。ですので、横向きで行う優しい骨盤矯正をします。