産後の便秘
こんなことでお悩みではありませんか?
- 3日くらいは平気でトイレが出ない。
- 水分も摂っているのに便秘。
- ご飯を食べても便意が来ない。
- 産後、便秘になった。
- 漢方の薬を飲んでいるけど便秘。
なぜ産後に便秘になるのか?原因は6つあります
1.骨盤の緩み
出産にかかる時間、分娩方法などでも骨盤へのダメージの大きさは変わります。このダメージが大きければ、骨盤はより緩んだ状態になります。骨盤が緩むと中に入っている腸が引っ張られ硬くなります。硬くなることで腸全体の蠕動運動にブレーキがかかるため産後、便秘になりやすくなります。腸間膜というサランラップのような膜で腸と骨盤がひっついているためにこのような影響が出ます。
2.産後の前かがみ動作
産後の行動はほとんどが前かがみです。実は背骨や骨盤は体が後ろに反ることで安定します。その逆の前に屈むと緩まり不安定になります。抱っこやおむつ替え、洗い物、バギーを押す動作などほとんどが前かがみで腸などの内臓の一部を圧迫するためと骨盤が緩むために産後の便秘になると思われます。
3.腹圧の減少
骨盤が緩むと正常な腹圧(お腹の中の圧力)がかからなくなります。産後、この腹圧が減ることで便秘になる理由が2つあります。1つ目はお腹の圧がかかりにくい状態なので、排便する時の力が伝わりにくくなります。結果的に毎回、出しきれなくなり便秘となります。 2つ目は骨盤の中には腸が収まっています。骨盤が緩むことで腸も外側に向けて引っ張られるので、腸の動きがうまくできなくなり、結果的に腸内を便が移動できなくなり産後に便秘となります。
4.ホルモンの影響
妊娠中はリラキシンというホルモンが骨盤などの骨と骨とのつなぎ目を緩めて出産をスムーズにします。このホルモンは全身に作用するので、全身のつなぎ目が緩まります。結果的に全身を支える支柱である骨盤や背骨も緩んでしまいます。
5.運動不足
運動することで腸の蠕動運動がサポートされます。犬の散歩を考えてみてください。散歩の前半はおしっこですが、散歩が進むとウンチをします。最初にウンチをする犬はいないと思います。このように運動、特に歩くことで腸の蠕動運動が促進されます。産後の女性は特に歩く機会が減りますので、産後に便秘になりやすくなります。
6.ストレス
体を回復させる神経が副交換神経、体が傷つくとなってしまうのが交感神経です。ストレスは交感神経が高まるので筋肉を硬くします。結果、腸などが硬くなり柔軟性がなくなると、産後に便秘が発生します。なので産後はできるだけストレスを溜めないように気をつけましょう。いい香り、美味しい、可愛い、気持ちいいなどのポジティブな感情を持てる環境を意識しましょう。
自宅でできる産後の便秘解決法
1、産後の骨盤矯正を検討する。
やはり骨盤が緩んでいては便秘になりやすいものです。骨盤矯正をすることも大事です。骨盤矯正を選ぶポイントですが、痛くない・ボキボキしない骨盤矯正を選んでください。
2、育児を整える。
授乳の方法、歩き方、寝方、添い乳の方法、カバンの持ち方、キッチンでの立ち方など普段の生活で何気ない動作でも気を付けると改善されます。また、睡眠時間も7時間までにすることで、骨盤の開きを防ぐ事が出来ます。
(正しい寝方)
仰向けが正しい寝方です。ずっと横向き寝の方がいきなり仰向けで寝ることは難しいと思います。ですので、まずは寝つく時に仰向けで寝ることを意識しましょう。そして気付いた時には仰向けになるなどをしてください。特にうつ伏せ寝をすると骨盤が緩みやすいので注意してください。
3、筋力トレーニングをする。
ピラティス、ヨガなどで骨盤底筋をトレーニングしましょう。特にお腹周りのトレーニングで腹圧が上がるようにすると効果的です。
4、運動する。
産後の運動は特に歩くことです。歩くことで適度に骨盤は閉まりますし、重力がかかるので腸の中を便が移動しやすくなります。
(正しい歩き方)
下の写真の上の図が産後の腰痛の女性に多い立ち方です。かかとをつけてVの字に立つ、スキージャンプのような足の使い方です。これの歩き方をすると間違いなく骨盤は緩むので、産後の女性は特に腰痛になりやすいと言えます。特徴は足の外側に体重が乗るので、使っている靴下が靴の中でグルグル回ったり、靴が外側にズレて潰れていくのです。 反対に産後の腰痛の女性に必ず覚えてもらいたい正しい歩き方が下の図です。足先をまっすぐ進行方向に向けて、一足分くらいの間をあけます。そして赤ラインのように親指で地面を蹴るように歩いて欲しいのです。この歩き方をすることにより間違いなく骨盤は緩みにくくなります。
5、栄養を摂る。
腸内環境が良くなるような食べ物を摂る。例えば大根、人参などの根菜類。そしてキムチや漬物などの発酵食品がいいです。あとは消化の悪いものを選んで食事してみてください。腸内環境が良くなることで産後の便秘が解消しやすくなります。
6、適切な休息をとる。
できるだけ12時までに就寝するように心がけてください。産後の腰痛の方で多いのが「朝、腰が痛くて目覚める」ことです。夜中に途中で起きて授乳するために起きても結構です。まずは12時を超えないように寝ることで成長ホルモンという体を回復させるホルモンが使えるので、体の回復が早まります。こうすることで生活のリズムも整いますので、疲れも溜まりにくい体になります。
リボディ魚住での産後の便秘に対する整体
①まずはゆっくり呼吸を整えながら骨盤を整えていきます。
②股関節の緩みも一緒に整えていきます。
③背骨専用のローラーを当て、骨盤の上にある背骨を整えます。
④整えた骨盤をキープするために、ナイーブな産後のからだに負担のかからないテーピングを貼ります。
バキバキならす整体ではなく、手のひらで押さえるだけの優しい整体です。 優しい整体を行うべき理由は、産後の女性の骨盤は便座に座る衝撃で緩んでしまうからです。それと5分以上のうつ伏せは骨盤を緩めます。ですので、横向きで行う優しい骨盤矯正をします