保育士直伝!「摂食機能について」
こんにちは!!
リボディ魚住の保育士です。
私が保育現場で経験、体験したことを
保育士の視点からお話していきたいと思います。
今回のテーマは「摂食機能について」です。
食事面についての内容は
ブログ内でも度々お話ししていますが
今回は摂食機能の発達過程について
お話ししたいと思います。
接触機能とは
食物を認識し、上唇で取り込み咀嚼して
舌の働きで唾液と混ぜ、飲み込む機能のことです。
●舌の機能
離乳食前後では
舌の動きは前後運動が中心なので
とろみのあるものを飲むようにして食事します。
舌が上下に動くようになると
柔らかい塊を舌で押し出します。
左右に動くようになると
臼歯に運んで噛むようになります。
●唇の機能
食べ物が口に入ると
筋力で両唇を閉じ上唇で
スプーンやフォークから食べ物をこそげ取ります。
食べ物を押しつぶす時は口角が上下に引かれ
奥歯で噛む時は左右に引かれ口からこぼれません。
●歯の機能
乳児は
乳中切歯→乳側切歯→第一乳臼歯
→乳犬歯→第二乳臼歯 の順に生え
食べ物を切り、すりつぶし、
飲み込めるように砕く働きをします。
成長と共に食べられるものが増えてきます。
●食べ物を嚥下するまでにの流れ
①唇を閉じる
②軟口蓋が後方に動き鼻をふさぐ
③気道を閉じる
④食堂の入り口が開き飲み込む
この4つの活動をして嚥下しています。
1歳ごろ擬音語をたくさん使って
舌や唇を鍛える遊びをしたり
3歳以上の子供は繰り返しのある絵本を読んで
一緒に口に出して楽しみ唇の力を鍛える遊びなど
食べる時に大切な摂食機能も
日常の遊びの中で鍛えていくことができます。
保育中も口の動きを見て
しっかり咀嚼ができているかなど
確認しながら給食の時間を過ごしています。
食事の介助をする時に食べ物を口に運ぶと
大人がスプーンやフォークを
引き抜いていると思いますが、
唇の発達的に言えば
自分で上唇を動かして食べ物をこそげ取れます。
子供の口の動きをもながら
食事の介助をすることは
ご家庭ではあまりしないかもしれませんが
見てみるのも楽しいかもしれません♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
保育士 福浦ゆかり
2022年8月12日 記載
参考文献:発達がわかれば保育ができる! 川原佐公