保育士直伝!「子どものスプーンとフォークの正しい持ち方」

2020.09.18

説明

 

初めまして。

リボディ魚住の保育士です。

 

私が保育現場で経験、体験したことが

皆さんの子育てに少しでもお役に立てたらと思い

保育士の視点からお話していきたいと思います。

保育士の言うことだから絶対!ではなく

参考程度に楽しく読んで頂ければと思います。

 

すっかり秋の季節になりましたね。

まだまだ暑い日が続きますが

秋と言えば食欲の秋!!

 

食欲の秋にちなんで

食育について今回から数回に分けて

お話できたらと思っています。

 

今日のテーマは

「スプーン・フォークの持ち方」です。

 

保育現場では数年前から

子供達の食育についての指導も

カリキュラムとして取り入れ

しっかりと行うようになっています。

 

ミルクから離乳食になったら

食べない、好き嫌いが出始めたなど

いろんな悩みが出てきますよね。

 

それぞれに対処していきたいですが

対処方法の1つとして

食事環境を整える必要があります。

 

以前、このブログで

より良い食事環境に整えることついて

お話させていただいています。

今回は食事を進めていく中で使う

スプーンやフォークの持ち方を

お伝え出来たらと思います。

 

説明

 

①:スプーン・フォークを持つ前に…

②:スプーン・フォークの持ち方

③:楽しい食事の時間を心掛ける

 

①スプーン・フォークを持つ前に…

自分で食事を食べる発達の流れは

手掴み食べ→スプーン・フォーク→おはしの順番です。

まず、スプーン・フォークを持つ前に

手掴み食べはしっかりできていますか?

 

介助して食べていた離乳食初期のころから

自分で食事をするようになった時に

まず大切なのは手掴み食べです。

 

自分で掴んで口に運べる

握りやすいステック野菜や

つまみやすいサイズにされた食材を

子供が自分で食べることが大切です。

 

必ず食卓や床は汚れます。掃除も大変です。

でもそれでもやらせてあげて下さい♡

自分で食べられるようになった喜びが

食べる意欲に繋がります。

 

椅子や机の下にレジャーシートを敷いて

食事をすると片づけが少し楽ですよ(^^)

食べこぼしが多いのでエプロンをつけたり

汚れても良い服装で食べるといいですね♪

 

②スプーン・フォークの持ち方

手掴み食べができるようになったら

次はスプーン・フォークを使っての

食事が始まります。

 

まずはスプーンの柄を上から

全体を覆うように握って持ちます。

これを「上手持ち」と言います。

 

説明

 

この時スプーンやフォークがしっかりと

握れる太さのあるものを選んでくださいね。

柄の部分が細いと

しっかりと握れず食べにくい上に

それをフォーローしようとして

変な持ち方にもなってしまいます。

 

 

次に上手持ちと反対の「下手持ち」です。

下から全体で包み込むように握る持ち方です。

 

上手持ちが定着していると

下手持ちに移行するのに時間がかかります。

 

慣れるまでは子供に手の平を上に向けて

パーの状態にしてもらい、手の平の上に

スプーン・フォークの柄を置いて

握らせてあげて下さい。

 

下手持ちになると口に運ぶときに

手首のスナップが必要になります。

 

手首の動きを養うには

砂遊びでスコップを使って遊ぶ、

おままごとでスプーン・フォークを用意するなど

遊びの中で練習をするといいですよ(^^)

 

そして最後が「三指持ち」です。

親指・人差し指・中指の三本の指で

スプーン・フォークを支えて持ちます。

 

これがまたなかなか難しいんですよね…。

持つ部分が違うとバランスよく持てずに

スムーズに食べられなくて

食べることが嫌になりがちです。

 

ただ、三指持ちがしっかりできると

おはしでの食事もスムーズですよ。

 

③楽しい食事の時間を心掛ける

持ち方は②で説明した3ステップを

順番に踏んでいくことが大切ですが

子供はいろんなことに興味を示します。

 

手掴みもままならない頃から

介助する大人が使う道具に興味を示し

持ちたがる子供もいると思います。

 

手掴みがまだだから 持ったらダメ!ではなく

違うスプーンを握らせてあげたり

一緒に握って食事をしてみたり

ままごととして遊びの時間に渡して

思う存分楽しんでもらうのも1つの方法です。

 

説明

 

また、三指持ちは難しく

最初は持てていても

置いたり持ち直したりした時に

上手持ち、下手持ちに戻っていることもあります。

 

自分で食べているときに

持ち方が違うと注意されると

楽しい食事ではなくなります。

 

あくまでも食事の時間は楽しく!!

嫌にならないようにすることが

食育のポイントです!!

 

いかがでしたか?

今回は自分で食事をするための

第一歩としてスプーン・フォークの持ち方を

お話させて頂きました。

 

自分で食べたいのにうまく使えず

「もうご飯はいいや!」となる前に…

注意されて嫌な時間にならないように…。

楽しい食事の時間を心掛けて

食べる意欲をしっかりと

育んでいけたらいいですよね(^^)

 

説明

 

次回はこの次のステップ

「おはし」についてお話できたらと思います(^^)

次回もお楽しみに~♪

最後まで読んで頂きありがとうございました。