顎関節症の正しい初期対応と顎関節症になりやすい生活習慣とは

口を開ける時にこのような症状がないでしょうか???

  • 顎の関節を押さえたら痛みが走る
  • 片方、もしくは両方の顎関節が痛くなる
  • 耳の前くらいからガリガリやコクコク、ジャリジャリという異音が聞こえる
  • ガクっと音が鳴って動かなくなる
  • 硬いものを食べると骨の音が聞こえる
  • 大きく口を開けると痛い、もしくは開けることができない

上記のことに少しでも該当するのであればおそらく【顎関節症】だと思いますので少し読み進めてください。

 

顎関節症とは

顎の関節や顎を動かす筋肉に鈍い痛みや動きの制限を感じる病気です。体の疲れや肩こりなどと同じで筋肉が硬くなる、凝り固まることによって発生すると言われています。症状の感じ方や出方はそれこそ個人差がとても大きいですが、日常生活の中で口を開けたり閉めたりすることはとても多く、生活にとても密接になるので異変に気付いた場合は我慢せずにご相談ください。

 

顎関節症の正しい初期対応とは

 

あくびは手を添えて

あくびをする時に無意識に大きく口を開けて「痛っ!!」ってなってから「やってしまった!」と思うことがあると思います。痛みを感じるということはその動作によって傷口を大きくしているのです。

あくびをする時におすすめの方法が2つありますので共有させていただきます。

まず1つ目は予防法です。これはあくびが出そうになった時に舌で上唇を舐めるのです。そうすることであくびが出なくなります。これは絶対にあくびをできないような状況でも実力を発揮しますのでぜひ覚えておいてください。

2つ目はなるべくなら口の開く角度を小さくしてあくびをすることをおすすめしますがどうにもできない時にはなのであくびをする時には手を添えてください。具体的には下顎に手を添えて軽く押さえる感じで結構です。そうすることで少しでも顎にかかる負担を減らすことができます。覚えておきましょう。

 

硬い食べ物への対応

顎関節症の症状がはっきりと出ている間はできる限り【痛くない噛み方】をして欲しいのです。地味ですがそれが早く回復するポイントでもあります。例えば赤身のお肉や硬いパンなどはできるだけ控えるようにしましょう。余計に痛くなることがあります。

禁煙中の方なども含めてガムなど噛む回数が増えるものもできるだけ控えるようにしましょう。噛む回数を減らすだけでも症状が悪化することを防ぐことができますので。

 

寝ている時の姿勢について

顎関節症の方に多い寝方は【うつ伏せ寝】です。結論からお伝えしますと【仰向け寝】が理想と言えます。ただうつ伏せ寝しかできない人に仰向け寝がいいので!って強要してもできないと思いますし、無意識のうちにうつ伏せ寝になる方だっています。ですので少しずつでいいので仰向け寝を試すことが大切です。

例えば【高さの高い枕】なども顎関節に負担をかけます。顎関節症でお困りの方はできるだけ高くない枕を使用することをおすすめします。リボディ魚住では以下のような枕をおすすめしております。自分に合った枕がわからない方はお問合せください。

 

歯医者さんの治療は…

この顎の状態で長時間口を開けておかないといけない歯医者さんは少しお休みや延期した方がいいかもしれません。顎関節症に詳しくない歯医者さんでも「今、顎関節が痛いので」と伝えると快く延期してくれると思います。まれにマウスピースを作りましょうとなる場合があるのですが、それにしても長時間にわたって口を開けておかなければならないので急性期は控えるべきでしょう。

 

顎関節症になりやすい生活習慣とは

TCH(Tooth Contacting Habit)とは

TCHを日本語で訳すと上下歯列接触癖と言います。顎関節症の方の80%の方に見られる習慣とされています。咀嚼といって食べ物を噛む時以外の上下の歯列が接触する時間は平均20分未満とされています。しかし、顎関節症のほとんどの方は長時間にわたって上下の歯が接触する使い方を【無意識】で行っている傾向があるのです。逆に意識さえすれば進行を防ぐことは誰だって可能です。

TCHは人によって様々な原因があると言われています。例えば元々のクセであったり、精神的な要因だったりなのです。このページでもお伝えしています、悪い姿勢はTCHの状態になっている方が多いのです。TCHを意識することから始めることがいいのではないでしょうか。

 

顎関節症になりやすい生活習慣

  • 歯ぎしり
  • 食いしばり(力を入れるお仕事など)
  • 爪を噛む
  • 頬杖をつく
  • 片側での咀嚼
  • TCH など

 

顎関節症でよくある質問

  • 食事の時に痛いのですがどうしたらいいですか?

食事については硬くないもの、大きくないものを食べるようにしましょう。痛いながらに使うことになるとどんどん進行してしまいますのでご注意ください。顎の役割(ものを小さくする、硬いものを柔らかくする)を他の調理器具(包丁など)や調理方法(煮る、蒸す、焼く)などで代用してあげることが望ましいです。

  • どんな食べ物がいいですか?

時間を稼ぐとしたら「柔らかくて小さいもの」がいいでしょう。なのでできるだけ包丁などで細かくカットするのも1つの方法です。本来なら顎で噛み砕く動作を包丁で代わりをする感じです。

  • 栄養も気になるのですが?

早期回復させるためにも栄養は必要です。その中でもまず必要になるのが「タンパク質」になります。例えば高タンパクなヨーグルトやプロテインなどを飲むことも大事です。同時にカロリーもある程度は摂って欲しいのでパウチのままで吸えるゼリーなども有効です。

  • 痛くない食べ方は?

できるだけ小さいスプーンなどがおすすめです。コンビニでもらえるスプーンや子供用のスプーンで結構です。これらを使うことでお食事の時に感じる痛みを小さくすることができます。

  • 痛い部分をマッサージするのはダメですか?

痛む部分は皮膚の下に傷口があると思ってください。むやみやたらと患部をマッサージをすることは傷口を大きくする可能性があるためお勧めできません。こちらの方法がおすすめですので一度参考にしてみてください。