気をつけておきたい妊娠初期から産後にかけての不眠の影響や原因とは?

2024.07.17

妊婦さんの中には、夜眠れなくて悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
妊娠中は、ホルモンバランスの乱れにより、身体的にも精神的にもまいってしまい、睡眠障害を起こしやすいです。

 

そしていざ出産。

 

「産後に不眠になってしまった…」
「眠れない…でもどうやって改善すれば良いのだろう?」
そのような悩みをお抱えの方、いらっしゃるのではないでしょうか。
眠れない、ということはかなり辛いことですよね。
それが毎日続くのであればなおさらです。
今回は妊娠中から産後にかけて注意しておきたい不眠の原因と改善法についてご紹介します。

 

不眠の原因とは

妊娠初期について

*基礎体温の上昇

妊娠すると、ホルモンの変化によって体温が上昇しやすくなります。
そのため、夜寝ている時に暑くて寝苦しさを感じたり

、生理前のような倦怠感で眠りが浅くなることがあります。

*出産への不安

子供が無事に産まれてくるのかという不安や、プレッシャーから睡眠の質が悪くなってしまうことがあります。

出産後について

*ホルモンバランスの急激な変化

女性ホルモンのバランスが崩れることにより、不眠につながる可能性があります。
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが存在します。
不眠の原因は、エストロゲンの増加にあります。
産後、エストロゲンの分泌量が上がることによって体温が上昇し、睡眠が浅くなるといった現象が起こります。

*育児のストレス

これから子育てをするにあたって、様々なことを考えたり、行動したり、休む暇もないほどだと思われます。
そのため、不眠の原因は育児によるストレスの場合があります。
育児に没頭するあまり、ストレスを抱えてしまうことで、不眠になる可能性が高まります。

 

その影響とは

*免疫力の低下

睡眠不足になると、自律神経が乱れてしまいます。
そのため、身体の免疫力が下がり、感染症にかかりやすくなります。

*お産にかかる時間が長引く

出産前に睡眠時間をしっかりとった妊婦さんとそうでない妊婦さんでは、出産にかかった時間に影響が出るという研究結果があります。
睡眠時間が短いと、十分に睡眠をとった妊婦さんに比べて約4.5倍、出産に時間がかかってます。

 

改善策とは

妊娠初期について

 

*ヨガやストレッチをする

適度な運動は睡眠の質を上げますし、妊娠中に適度な運動をすることでつわりの軽減やリフレッシュ効果も実証されています。

*無理に眠ろうとしない

眠れないことが妊婦さんのストレスになり、それが重なると赤ちゃんへの血流がスムーズにいかなくなり流産や早産のリスクも高まります。そのため、眠れない時は無理に眠ろうとせず、自分なりのリラックス方法を試してください。スマホ(光の画面)を見たり、本(活字)を読むと余計に神経が興奮しやすくなるので要注意です。

*相談する

悩みや不安などを他の妊婦さんやママ友に相談してみると、同じ辛さを分かち合えるのですっきりするのではないでしょうか?
これは赤ちゃんが産まれた後に子育ての悩みができた時にも使える方法ですね。

*整体へ行く

妊娠中に緩んでしまう骨盤のバランスを整えることで、つわりの痛みや腰痛、便秘にも効果があると言われています。また、リラックス効果も期待できるため、リフレッシュするのにもおすすめです。

出産後について

*こまめに睡眠を取る

産後には、まとまった睡眠時間が確保しにくいものです。
空いた時間、すき間時間など30分以内の時間を見つけて、こまめに睡眠を取ってみてください。心身ともにかなり楽になれます。これはNASAの研究でも実証されている方法でパフォーマンスの向上が期待できます。注意点としてはそれ以上長く寝ないように注意してください。逆効果になります。

*家事・育児で上手に休む

家事や育児を完璧にしようと思うあまり、両立ができなくなって時間が削られていくような経験はありませんか?
何でも完璧にする必要はありません、家の中が多少散らかっていても住める分には問題ないのですから。
上手に休憩を取り、睡眠時間を確保してみましょう。
また、パートナーに助けを求めることも上手に休むコツです。

 

まとめ

今回は、気をつけておきたい妊娠初期から出産後にかけての不眠の原因とそれによる影響、改善策についてお伝えしました。
特に妊娠中は焦らずゆっくりと生活して、リラックスして赤ちゃんと向き合うことが大切です。出産後は時間を切り分けることが大切になりそうです。
今回の記事が、妊娠中や出産後の不眠でお悩みの方のお役に立てたら幸いです。