保育士直伝!「摂食機能について」

2022.08.12

説明

 

こんにちは!!

リボディ魚住の保育士です。

 

私が保育現場で経験、体験したことを

保育士の視点からお話していきたいと思います。

 

今回のテーマは「摂食機能について」です。

食事面についての内容は

ブログ内でも度々お話ししていますが

今回は摂食機能の発達過程について

お話ししたいと思います。

 

説明

 

接触機能とは

食物を認識し、上唇で取り込み咀嚼して

舌の働きで唾液と混ぜ、飲み込む機能のことです。

 

●舌の機能

離乳食前後では

舌の動きは前後運動が中心なので

とろみのあるものを飲むようにして食事します。

 

舌が上下に動くようになると

柔らかい塊を舌で押し出します。

左右に動くようになると

臼歯に運んで噛むようになります。

 

●唇の機能

食べ物が口に入ると

筋力で両唇を閉じ上唇で

スプーンやフォークから食べ物をこそげ取ります。

食べ物を押しつぶす時は口角が上下に引かれ

奥歯で噛む時は左右に引かれ口からこぼれません。

 

●歯の機能

乳児は

乳中切歯→乳側切歯→第一乳臼歯

→乳犬歯→第二乳臼歯 の順に生え

食べ物を切り、すりつぶし、

飲み込めるように砕く働きをします。

成長と共に食べられるものが増えてきます。

 

説明

 

●食べ物を嚥下するまでにの流れ

①唇を閉じる

②軟口蓋が後方に動き鼻をふさぐ

③気道を閉じる

④食堂の入り口が開き飲み込む

 

この4つの活動をして嚥下しています。

 

1歳ごろ擬音語をたくさん使って

舌や唇を鍛える遊びをしたり

3歳以上の子供は繰り返しのある絵本を読んで

一緒に口に出して楽しみ唇の力を鍛える遊びなど

食べる時に大切な摂食機能も

日常の遊びの中で鍛えていくことができます。

 

保育中も口の動きを見て

しっかり咀嚼ができているかなど

確認しながら給食の時間を過ごしています。

 

食事の介助をする時に食べ物を口に運ぶと

大人がスプーンやフォークを

引き抜いていると思いますが、

唇の発達的に言えば

自分で上唇を動かして食べ物をこそげ取れます。

 

子供の口の動きをもながら

食事の介助をすることは

ご家庭ではあまりしないかもしれませんが

見てみるのも楽しいかもしれません♪

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

保育士 福浦ゆかり

2022年8月12日 記載

参考文献:発達がわかれば保育ができる! 川原佐公