保育士直伝!『こどものおはしのはじめ方』

初めまして。
リボディ魚住の保育士です。
私が保育現場で経験、体験したことが
皆さんの子育てに少しでもお役に立てたらと思い
保育士の視点からお話していきたいと思います。
保育士の言うことだから絶対!ではなく
参考程度に楽しく読んで頂ければと思います。
今日のテーマは
「おはしの始め方」です。
いつからおはしを持つの?
どうやって練習するの?と
疑問に思うお父さんお母さんが多いと思います。
おはしを持つようになったらなったで
変な持ち方になってしまった。という悩みも
出てくるかと思います。
これも日本の文化ならではだと思いますが
食事のマナーになるので
厳しく見てしまうのもよく分かります。
少しでも悩みの解消になればと思って
お話していきたいと思います。
①:おはしを持つ前に…
②:おはしを持つ練習
③:視野を広げる
①おはしを持つ前に…
まず、おはしを持つ前に
スプーン・フォークは正しく持てていますか?
おはしを使うには
手先の細かい動きが必要です。
おはしを上手に持つ前段階として
手掴み食べ、スプーン・フォークを使った食事が
自分できちんと出来ることが大切です。
おはしは親指・人差し指で1本をつまむように持ちます。
指先の力というのは、赤ちゃんの時から
たくさん指先を使うことで習得していきます。
“つまむ”という行動が練習の1つです。
手掴みたべから移行して
スプーンや・フォーク・おはしを使って
食べ物を口に運ぶには
手首のスナップが必要です。
おはしを正しく持つには
スプーンやフォークを
三指持ちで持てるように練習します。
皆さんのお子様は
食事の時間は自分で食べていますか?
好き嫌い、偏食がある、食が細いなど
介助するのにもいろんな理由がありますよね。
子供自身のことでの悩みには
違う解決の仕方を探さないといけないです。
ですが、手掴みは汚れるから…
手伝う方が速いから…と
大人の気持ちで介助していると
せっかくの発達のチャンスを
奪ってしまっているかもしれません。
②おはしを持つ練習
おはしを持つには様々な手の動きが必要です。
少しでもスムーズに移行できるようにするには
まずは遊び中で手の動きや力を
養っていくことをおすすめします。
おはしを持ちたがる子供の月齢的に
自我が芽生え始めた時期に入ります。
自分で挑戦したい気持ち、できない悔しさで葛藤します。
そんな子供の姿をお父さんお母さんは
ゆっくり見守れたら良いのですが
魔のイヤイヤ期・・・。
そんな心の余裕なんてないですよね(^^;)
自分では使えないままおはしを渡したら
集中力が切れて食べなくなる。時間がかかりすぎる。
食事が散らばり汚くなってしまう。など
大人もイライラしてしまいますよね。
それが遊びの時間だったらどうですか?
じっくり集中して取り組めて
何度でも挑戦できることは子供にとっていい時間です。
散らばっても食べ物をこぼされるより気にならない。
お父さん、お母さんにとっても
いい方法ではないでしょうか?
遊びといってもすぐにおはしを渡すのではなく
①でお話したように、持てるまでに養うべき順番があります。
何事も順序を踏むことがスムーズにいくポイントです。
まずは指先を動かす練習です。
スプーンやフォークを正しく持てている場合でも
指先の発達がまだ未熟な場合があります。
指先を使った遊びをたくさん取り入れてください。
シール遊び、小さなものをつまむ遊び、
つまんで食べられるおやつをお皿に置いて渡すなど
日常生活の中で鍛えられる方法はたくさんあります(^^)
指先にしっかりと力が入れば次は握力です。
これはトングを使います。
トングを使う動作(グーパーの動作)は
おはしを動かす動作と同じです。
そして最後にいよいよおはしです。
スポンジをご飯に見立てて切ったり
フェルトを重ねて食材を作ったり
厚みがあり、おはしで掴みやすい素材を
お皿からお皿に移したりして遊んでください♪
順序を踏んで進むことで
変な力を必要としないので
綺麗に正しく持てるようになります。
③視野を広げる
これはお父さんお母さんの頑張る気持ちが
少しでも和らげばと思ってお話します。
子育ての悩みは毎日つきないと思います。
私がよくこのブログで
“休憩してくださいね”とお声がけするのは
お父さんお母さんの力が入り過ぎているときが
1番子供にはよくないからです。
私がたくさんの保護者と関わってきた中で
子育てで最初に力が入る部分が
トイレトレーニング。
その次に食事面のことのような気がします。
私も乳児を6年担当しましたので
子供の成長がこの2つの時期にばっちりはまりますし
段階を踏んでいく時期でもあります。
なので、ちゃんと教えないと!と思う気持ちが
強くなる時もありました。
そんな時に力を抜く方法が
一瞬、視野を広げて考えてみることです。
例えば、海外に行くと食事は
ナイフとフォーク、スプーンが基本ですよね。
細かい作法は追々に習得するものだと考えると
目の前の子供達がたった1歳2歳で
スプーン、フォークが上手に使えている時点で
100点満点をあげられます(^^)
その更に上のステップに行こうとしている。
行かせようとしていることに気づくと
もう少しゆっくりでもいいか…と
少し気持ちが楽になります♡
いかがでしたか?
おはしを正しく持つというのは
日本に住んでいるからこその悩みでもあり
きちんと伝えたい文化でもあります。
子供の成長は一人ひとり違います。
隣の子と全く同じ成長の仕方をする子供はいません。
なので、子供のペースを見て
少しずつステップを踏むことが大事です。
もちろん、お父さんお母さん自身の休憩も
お忘れなく・・・♡
最後まで読んで頂きありがとうございました。