保育士直伝!「夏に流行りやすい感染症」

初めまして。
リボディ魚住の保育士です。
私が保育現場で経験、体験したことが
皆さんの子育てに少しでもお役に立てたらと思い
保育士の視点からお話していきたいと思います。
今回は「夏に流行りやすい感染症」についてです。
新型コロナウイルスが流行り始めて
半年が過ぎようとしています。
当初は、夏には収束するだろう・・・と
噂されていましたが、なかなか収束しませんね(T_T)
新しいウイルスに世界中が混乱している中ですが
例年、これからの季節(7月~9月)に
流行しやすい感染症の症状もあります。
そこで、今回は夏に流行りやすい感染症の症状を
お伝えしようと思います。
1:手足口病
2:ヘルパンギーナ
3:アデノウイルス
- 手足口病
名前の通り、手・足・口に水を含んだ発疹が
プツプツとできる病気です。
発熱の症状もありますが
個人差があるので熱が出たり、出なかったり様々です。
発疹も3ヶ所全部ではなくて
1ヶ所だったり、
発疹の量も少ない場合や
多い場合などバラバラです。
夏場は虫刺されや汗疹が出来やすく
症状が軽いと分かりにくいかもしれません。
手のひら、足の裏は分かりやすいですし
指と指の間、手首など普段あまり気に留めない部分も
普段から気にして見ておくといいですよ(^^)
また、口内に出来ているときは
食事の時に汁物が染みて痛がったり
固形物が当たって痛くて泣き出したりもします。
泣き方も食べたくないから泣くではなく
あきらかに異常を訴えるような
いつもとは違う泣き方だったりもします。
手足口病の潜伏期間は3~5日程です。
感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染です。
大人も感染することがあるので
手洗いうがいはもちろん大切です。
発疹がなくなっても便の中に
ウイルスが混ざって排泄されるので
2~4週間は排泄物の処理に注意してくださいね。
接触感染を避けるには
手拭きタオルなどの共有を避けるのもおすすめです。
発疹が水を含んでいるので
水疱瘡と似ていたり、
0歳、1歳ぐらいの子供だと
突発性発疹にも似ています。
いずれも、感染症ですので異変があった時は
医療機関へ受診してください(^^)
- ヘルパンギーナ
38度以上の高熱がでる夏風邪の1つです。
のどの痛みが強く出るのも特徴的です。
またのどの奥の方に小さな水泡が現れたりもします。
潜伏期間は2~4日程です。
下痢を伴うこともあります。
発熱は1~3日程で治まり
のどの痛みも1週間程で改善していきます。
ヘルパンギーナは
高熱が出る上に、のどの痛みを伴うので
飲食が辛くなる子供も多くいます。
脱水症状にならないように
経口補水液などをこまめに飲ませて
あげてくださいね(^-^)
また急に熱が上がると
熱性けいれんを発症してしまうこともあります。
突然倒れたり、白目を向いて体が震えたり、
口から泡を吹くなど
初めて目にするとパニックになると思いますが
まずはお父さん、お母さんが
落ち着くことが大切です。
とはいえ、そんな状態を目の当たりにすると
パニックになるのが当前ですよね(T_T)
私も一度対応したことがありますが
血の気が引いて、頭が真っ白になり
「落ち着け、落ち着け・・」と
言い聞かせた経験があります。
それでも、対応方法を頭に入れていれば
冷静になれた時に順を追って対応できるので
最低限の対応方法は知っておくと
いいと思います(^-^)
- アデノウイルス
アデノウイルスは1年を通して聞くようになりましたが
夏が流行のピークとも言われています。
夏に流行するアデノウイルスによる感染症は
咽頭結膜熱と流行性角結膜炎の2種類あります。
咽頭結膜熱の症状は急な発熱、食欲不振、
全身の倦怠感、咽頭炎、結膜炎も伴います。
感染経路は飛沫感染、接触感染、経口感染で
日常の生活で感染しやすい病気です。
夏場のプール遊びを介して流行することから
“プール熱”とも呼ばれています。
潜伏期間は5~7日と長いのも特徴です。
流行性角結膜炎は
はやり目と言われている結膜炎です。
目やにや充血、腫れ、痛みが伴うこともあります。
症状は1週間ほどで治まってきますが
ひどい場合は完治に数か月かかることもあるそうです。
どちらの感染症も
感染力がものすごく強く
学校感染症指定の感染症に入っているため
お医者さんの許可が出るまでは
登園、登校は禁止となります。
もちろん大人も感染します。
看病をした後は手洗いうがいをして
家族の共有タオルも禁止することをおすすめします。
いかがでしたか?
子供の体調の変化に
いち早く気付く為には
日ごろから体調チェックや
身体の発疹のチェックをするといいですよ♪
喋ることができない子供は
表情や態度で訴えています。
抱っこしたときに身体が熱い
顔色が青白い、目が疲れているなど
より細かく注意して見てあげてくださいね♡
夏は感染症だけでなく
熱中症にも注意が必要です。
こまめな水分補給をしてくださいね(^^)
熱い太陽の光を浴びていると
身体が小さい子供は
大人よりも体力の消耗は激しく速いです。
今年は夏休みが短いみたいですが
その分、園や学校生活での疲れも出やすいので
いつも以上に、規則正しい生活を心がけて
休息も取りながら
健康に暑い夏を乗り越えましょう!!
最後まで読んで頂き
ありがとうございました(^-^)